福岡で生まれ育ち、福岡大好き!
赤ワインと猫とミュージカルをこよなく愛し、踊り続けて43年。
歌って踊れるエンターテイナータップダンサーANB Tap Dance Sudio代表
ピンキーAYAこと 緒方文 です。
今日は、今からタップダンスを始める人、タップダンスを始めようかな〜と、
思っているタップダンス初心者の人へのアドバイスをしたいと思います。
タップダンスを始めようと思った時に最初に気になるのは
「タップシューズってどうやって選べばいいの?どこで買えばいいの?」ということだと思います。そのご質問に、詳しくお答えしていきます。
YouTubeでも公開中です。
タップシューズとは?
靴の裏つま先部分とかかと部分に、タップス、タップチップと呼ばれる金属板が付いていて、それを床に当てることで音が出るシューズ、タップダンス専門のシューズのことです。
タップスは金属の板のように見えますが、内部に空間があり、反響する構造になっています。スニーカーなどにつけることも可能ですが、革靴の方が綺麗でしっかりとした音が出せます。
以前、自作のタップシューズを作ってきた方がいらっしゃいましたが、音が綺麗に出るための工夫が施されていないので、残念ながら綺麗な音は出ていませんでした。自作よりも、タップシューズとしてメーカーから販売されているものの方が、良いと思います^^
映画「Fame」(1980年Sir Alan William Parker監督)の中でも、スニーカーの裏に瓶のキャップをつけた自作のタップシューズでタップダンスらしきもの踊るシーンもありました。タップシューズは特にこれっといった決まりはないので、履いて音が出せればタップシューズ!ということになります。
でも、どうせタップダンスを始めるなら綺麗な音で楽しみたいですよね!
タップシューズの種類
タップシューズには種類や色もいろいろあります。
種類は大きく分けて4つあります。
1オックスフォードタイプ
2ハイヒールタイ
3スニーカータイプ
4ブーツタイプ
1オックスフォードタイプ
タップシューズ選びに決まりはないので好みのものを選ぶといいと思いますが、タップダンス初心者にはオックスフォードタイプ(紐靴)をお勧めします。オックスフォードタイプは音が出しやすく足にフィットしやすいタイプだからです。
オックスフォードタイプにも色々なモデルがあります。それぞれのモデルの違いは、素材の違いです。素材とデザインで値段も変わっていきます。そしてタップの音は、タップシューズの底についている金具のタップス(チップ)と靴の素材によって大きく変わります。
タップシューズメーカー「カペジオ」のオックスフォードタイプで例を挙げてみると
6,600円のタイプだと、
①アッパー(足を包み込む部分)が合皮、
②ソールがプラスチック、
③ヒールブロックもプラスチック
13,200円のタイプは
①アッパーがレザー
②ソールがレザー
③ヒールブロックは南方材
と様々です。
耐久性は、やはり皮の方が断然長持ちします。プラスチック素材は劣化がどんどん進みます。使う頻度や床との相性もありますが、長い目でみると皮・レザー素材がオススメです。
プロのタップダンサーの皆さんのほとんどが、全部の部位が皮、レザー仕様です。
皮は履いていくうちに足に馴染んできてとても踏みやすくなりますし、タップスとの相性もバッチリです。あとは重低音を響かせるために、カスタマイズでソール部分の皮をビルドアップして、好みの音を出せるようにしていきます。
2ハイヒールタイプ
ハイヒールタイプのタップシューズは女性ならではの美しいスタイルが特徴ですが、ヒールが高い分、バランスやタップスの当て方など技術が必要です。
私がタップダンスを始めた頃は、女性用はハイヒールのタップシューズタイプしかなかったので、最初からハイヒールタイプのタップシューズで踊っていました。今は、ハイヒールタイプのタップシューズは踊る曲や衣装に合わせて履くようにしています。
3スニーカータイプ
スニーカータイプは、前述のように音の響きが革靴より少しこもった音になるので、私はあまり履くことはありませんが、踊る曲やスタイルによっては雰囲気が変わって良いと思います。
4ブーツタイプ
ブーツタイプは特注のみで、日本では唯一のタップシューズ専門店「ベースメント」basement-tokyo.comで作ることができます。
色や素材なども選べて、世界で1足しかないタップシューズができるのは、とてもワクワクしますよ!
タップシューズのメーカー
タップシューズを作っているメーカーは何社ありますが、私がお勧めするのは世界No1シェアの「カペジオ」です。
ネットで安く購入された中国産や他のメーカーさんのタップシューズを履いてレッスンされていた生徒さんたちも、結局、音の質や履き心地などの理由で、買い直しされている方が多数いらっしゃいます。勿論、レッスン場の床(木のフロアなのかリノリウムなのかetc.)でも変わってはきますが、カペジオの製品の中で選んだ方が、結局はお得なのかな?と思います。
タップシューズっていくらくらい?
タップシューズの値段ですが、素材や材質のよって変わってきます。前述の特注・カスタマイズだと7〜10万円くらいの場合もあります。
お試しや、足のサイズが変わるお子様には、まずは5,000円くらいの物から買われるのも良いと思います。私のスタジオ、ANBTapDanceStudioで扱っているタップシューズは6,600~20,900円のラインナップを取り扱っています。
サイズ選び
お好みもあると思いますが、普段履かれている靴のサイズを目安にされると良いと思います。大きすぎても脱げてしまいますし、小さいとタップを踏んでいる時に痛くなってしまって、履きたくなくなるし・・・・今は、ネット通販でも購入できますが、出来れば試着した方が良いと思います。そして、試着の時は、レッスンで履く時の靴下で試着した方が良いです。ストッキングや厚手の靴下だと、それだけでサイズ感が変わってしまうからです。同じカペジオの製品でも、モデルが違うとサイズ感も若干変わってきます。
東京では、東中野にあるベースメントさんbasement-tokyo.comで試着、購入できます。
九州では私のスタジオ、ANBTapDanceStudio
で初心者向けのタップシューズを試着・販売しています。ぜひ一度履いてみて、あなたにピッタリの1足を見つけてくださいね。
初めはお試しから、と価格の安い物からという方もいらっしゃいますし、どうせ買うならある程度のラインから、イヤイヤ、形から入るタイプなのでプロフェッショナル仕様の物を!!etc.選ぶ基準は様々です。貴方の納得いく1足を選んでくださいね。
今回はタップシューズに関する、選び方、価格、仕様をお届けしました。
また、今後も、タップダンスに関する記事を書いていきますので、楽しみにしていてくださいね。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
ANB TAP Dance Studio(旧ダンススタジオニューバランス)代表 緒方文
ダンス歴43年。
これまでに教えてきた生徒数、述べ4万人。
CM、フラッシュモブ振付・出演数15本。
舞台振付作品100曲以上。
舞台・イベント出演数、200ステージ以上。
指導生徒の活躍は、劇団四季、USJダンサー、NYダンス留学生、ミュージカル女優、宝塚生など多数。
ジャズダンス・クラッシックバレエを習い、舞台やイベントを経験。
20才よりタップダンスを中野ブラザーズの中野章三氏に師事。氏と共に舞台やイベントに出演。
2000年より毎年NYへダンス研修のため渡米。ファンクタップ、ストリートジャズを勉強。
現在、子供ミュージカルのダンス指導、振付、CM、芝居、フラッシュモブの振付の他、舞台プロデューサーとしても東京、福岡で幅広く活躍中。
また、TAPソロライブ活動も積極的に行っている。
2014年からは九州タップダンスフェスティバルを開催し、日本のみならず、海外タップダンサーとの交流も測り、福岡のタップシーンを盛り上げている。