なぜタップダンスに「32小節」という音楽理解が不可欠なのか?
愛する皆さん、音楽に合わせるのが難しいと感じたことはありませんか?足でリズムを刻むタップダンスは、単なるステップの羅列ではありません。音楽と一体となり、そのストーリーを表現する芸術です。今回は、タップダンサーが必ず知っておきたい音楽の基本単位「32小節」について、その構成と、今日から実践できる練習法を徹底解説します。

多くのジャズやミュージカル、ポップスの曲は、この32小節を基本として構成されています。これを理解することで、以下のようなメリットがあります。
• 振り付けの組み立てが劇的に楽になる: どこで盛り上げ、どこで落ち着かせるか、全体の構成を考えやすくなります。
• 即興(インプロビゼーション)が怖くなくなる: 音楽の進行が予測できるようになり、自信を持って自由にステップを踏めます。
• ミュージシャンとの連携がスムーズに: 「次の8小節でソロを回して」といった、プロフェッショナルなコミュニケーションが可能になります。
タップダンスと「32小節」音楽構成:4つのパートを理解する
32小節は、一般的に4つのパート(A-A’-B-A”)に分かれています。
• パートA(8小節):テーマの提示
曲の最初の部分で、テーマとなるメロディーやリズムが提示されます。タップダンスでは、曲の雰囲気に合わせた基本ステップや、テーマとなる振りを披露するのに最適です。
• パートA’(8小節):繰り返しのなかの変化
Aパートとほぼ同じメロディーですが、少しアレンジが加えられていることが多いです。タップダンスでも、最初のパートと同じ振り付けを繰り返したり、アクセントの位置を変えてみたりすることで、単調さを回避できます。
• パートB(8小節):感情の高まり(ブリッジ/サビ)
「ブリッジ」や「サビ」と呼ばれる部分で、Aパートとは異なる新しいメロディーが登場します。感情が変化し、エネルギーが高まる場所です。ここは、少し難易度の高いステップや、大胆な動きで観客を惹きつけるチャンスです。
• パートA”(8小節):クライマックスへの回帰
再び最初のテーマに戻ることで、曲の結びに向けて安定感をもたらします。タップダンスでは、最初のテーマに戻りつつ、さらにテクニックを加えたり、フィナーレに向けてポーズを準備したりします。
実践!タップダンスにおける「32小節」の活用法
ここからは、実際にこの知識を活かすための具体的な練習方法をご紹介します。
1. 好きな曲で「カウント」してみる:
まずは、お気に入りのジャズやミュージカルの曲を選んでみましょう。音楽に合わせて「1、2、3、4…」と声を出しながらカウントし、8小節ごとに区切りがあるか、耳で探してみます。
2. 各パートに合わせたステップを考えてみる:
パートAではシャッフルやフラップなど基本のステップを組み合わせた簡単な振りを考えます。パートBでは、ターンや複雑なリズムのステップに挑戦してみましょう。そしてパートA”で再び基本のステップに戻る、というように構成してみるのがおすすめです。
3. 動画でプロのタップダンサーを分析してみる:
YouTubeなどでプロのタップダンサーのパフォーマンスを見てみましょう。彼らがどのタイミングで複雑なステップを入れているか、どの部分で同じ動きを繰り返しているかを分析することで、32小節の構成を視覚的に理解できます。インプロジャズセッションの様子
まとめ:音楽を理解するともっと楽しくなる
タップダンスは、音楽との対話です。32小節という「音楽の言葉」を理解することで、あなたの表現は格段に豊かになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、耳を澄ませ、リズムを感じることで、きっと新しい世界が開けるはずです。さあ、音楽を味方につけて、もっと自由に、楽しくタップダンスを踊りましょう!
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